話は1月まで逆上ります。
我が家の所属する集落の新年会が1月にありました。
2軒隣のKさん(2軒といっても500メートル以上先・・・)と話をしている時のことです。
Kさんは以前からこのあたりでアウトドアについて色々教えを頂いてる方なのですが、
毎年この時期にこの近辺で雪上トレッキングを行なっているとのことでして、
「今年は是非私もお伴させてください!」と酒の勢いもあり熱望したのが事の起こりです。
そしてそのことも忘れかけた先々月のことになります。
ツイッターのメッセージで「来週末いきましょう!」と連絡をいただき、
「お願いします!」となったしだいです。
去る2013年2月16日に決行されました。
題して上野台長靴トレッキング隊 第一回冬の陣
天候は曇りですが時々日が差し込むこの時期にしてはまずまずの天気。
いざ出発です。
気持よくスタート晴れ間の中ずんずん進んでいきます。
普段では田んぼやら水路がある場所も堅雪の最高のコンディションなので
長靴の威力を発揮し、差して埋まることもなくガンガン歩けます。
そして最初の谷を越える所できました、第一の難所!
小さな沢越えですが、見ると数本の樹の枝が倒れた上に雪がつもり固まっている中々スリリングな橋があります・・・
一応この下には冷たい水が溜まっているので落ちたら家まで凍えながら帰らなくてはなりません。
体重の軽いKさんが先に渡ります。
無事通過、「案外硬いから大丈夫」とのことなので私も挑戦。
変な汗をかきながらもなんとか通過しました・・・
谷の全景はこんな感じです。
そして今度は谷を登ることになります。
杉林の山肌は結構急勾配・・・
Kさんが先導してくれます。
雪はそこそこ硬いのですが時々樹の枝の隙間とか風の加減で、降雪の際空洞が生まれている部分があります。
表面を踏むと中身が無い部分を踏み抜き、ズボっと勢い良く腰近くまで埋まってしまいます。
ラッセルしながら進むのも辛いですが、この一気に力が抜ける様なトラップもかなり恐怖です。
何度かトラップにはまりKさんに助けていただきながらも頂上を目指します。
上の写真は木のてっぺんしか見えてませんね、結構深いです・・・
谷を登り切ると尾根伝いに進める作業用の道みたいなものがあり
緩やかな道をゆっくりと登り頂上まで出られました。
晴れていれば素晴らしい景色になるのでしょうが、ここに来て急激に天候悪化です・・・
吹雪いたり晴れ間が出たりの目まぐるしい状態が続きます。
通常山でこんな事になってきたら勇気ある撤退を選択するところですが
なにせ家まで数十分の環境、
突き進みます!
さてここからは後半ステージ
小さな山稜を含むなだらかな下り道です。
暫く吹雪かれカメラをだせないまま山の裏側に入るまで吹雪によって形成された波状の吹き溜まり、(よって写真なし・・・)
雪丘とかしたもさもさ雪の丘を行きます。長靴ではやや辛いですが、かんじきを持ってきていない我々は寡黙に歩き続けました。
ここで「やっぱ、スノーシュー持ってくればよかった」「かんじきのほうが良いなぁ」などと言ってしまっては負けです。
長靴トレッキング隊発足第一回目である今回のツアーでそんな言葉を出してしまっては今後の士気に関わります!
その決意を心内にて噛み締め、無言でココをのりきらねばなりません。
ただ単に吹雪に晒され寒くて言葉が出なかっただけではないのです。
山の裏側に入ると吹雪も和らぎ、時々日も差す気持ちのよい天候に回復。
先ほどの難所を克服した我らへのご褒美なのでしょう。
杉林の間は雪も硬く安心感があります。
今回はココを抜け田んぼを越え終了となりました。
Kさんとしてはココから更に集落下の沼脇を進み温泉に入るコース設定だったようですが
如何せん私の体力の限界を見抜いてかココから道路に出て家まで徒歩5分を選択してくれました。
いや~、久しぶりに雪中トレッキングは純粋に足にきました・・・
かんじきやスノーシューで歩く場合ガニマタ歩きになり内ももの変な筋肉痛を起こすのですが、
今回の長靴トレッキングは普段の足運びで雪の負荷のかかるハムストリング強化にはもってこいの運動だったようです。
今後Kさんと共に更なるコース設定を模索するとともに長靴トレッキング隊の今後の発展を推し進めていきたいと思います。
元祖長靴トレッキング隊、略して長トレ隊発足の瞬間です!
今回のコース図↓
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